2026.06.10FIELD NOTE

床下に潜ったら、最初に見る三つのこと。

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床下に潜ったら、最初に見る三つのこと。

家見の診断では、床下へ潜るのは私自身です。点検口を開けて、ヘッドライトを点けて、まず体を半分入れたところで止まります。動き出す前に、いつも同じ三つを順番に見ます。順番にも、理由があります。

一つ目:蟻道(ぎどう)が走っていないか

シロアリは光と乾燥を嫌うので、土から木材へ向かって、泥でできた細いトンネルを作ります。これが蟻道です。基礎の立ち上がりに、上へ向かう茶色いスジが走っていたら要注意です。まずこれを探すのは、見つけたときに被害の範囲が読みやすいからです。蟻道は「どこから来て、どこへ向かったか」を地図のように残してくれます。

家見はシロアリの駆除工事を売りません。なので、いるかどうかを正直に書くだけです。「念のため予防を」とは言いません。

二つ目:配管の継ぎ目が濡れていないか

次に見るのは、給排水の配管が曲がる場所と、継ぎ目です。水漏れは、まっすぐな管の真ん中ではなく、たいてい曲がり角と接続部から始まります。木の土台が黒く湿っていたり、白い結晶(水が乾いた跡)が吹いていたら、過去に漏れた証拠です。

においも手がかりになります。床下が長く湿っていると、独特の土と黴のにおいがします。鼻も、立派な計測機です。

三つ目:基礎のひびと、その向き

最後に基礎のコンクリートのひびを見ます。ひびは、あるかないかより「向きと幅」が大事です。髪の毛ほどの細い縦ひびは、コンクリートが乾く過程でほぼ必ず入るもので、慌てる必要はありません。心配なのは、斜めに走る幅の広いひびと、鉄筋が見えるほどのひびです。これは建物の沈みや力のかかり方を疑います。

この三つを見終えてから、ようやく奥へ進みます。順番を決めているのは、見落としを減らすためです。気分で見る場所を変えると、人は必ずどこかを飛ばします。

床下で見つけたことは、写真と位置をそろえて報告書に載せます。報告書がどんな粒度で書かれるのかは、診断メニュー のページに見本のご案内があります。

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