「何人くらいでやりますか」と聞くと、多くの方が黙ります。人数の話に見えて、実際には「誰を呼ばないか」を決める話だからです。ここで止まってしまう方に、うちがいつもお願いしている順番があります。
人数から決めると、たいてい決まらない
三十人にするか二十人にするか、と数字で考えているあいだは、どこにも線が引けません。数字は、線を引いたあとに出てくる結果であって、先に決めるものではないからです。
だからうちでは、初回のご相談で人数を聞きません。代わりに紙を渡して、名前を書いてもらいます。
紙に名前を書く(三十分でできます)
やり方は簡単です。ただ、途中で必ず手が止まります。止まったところが、あとで揉めるところです。
手順
- 紙を一枚ずつ、おふたりで別々に持つ
- 思いつく順に名前を書く(肩書きではなく、名前で)
- 書き終わったら、一人ずつ「この人が来なかったら、その日に思い出すか」を考える
- 思い出す人に丸をつける
- 二枚を並べて、丸の数を数える
丸の合計が、おふたりにとっての本当の人数です。うちのお式の平均は九名で、この方法をやると、たいてい六名から十四名のあいだに収まります。
書けない名前が出てきたら
「呼ばないと角が立つけれど、思い出すかと言われると分からない」。この人が必ず何人か出ます。その人は、式ではなく別の日に会う人だと考えてください。式のあとに二人で食事に行けば済むことが多いです。
「呼ばない」と決めた人への伝え方
呼ばれなかったことより、何も知らされないまま人づてに聞くことのほうが、ずっと角が立ちます。順番だけ守れば、たいていうまくいきます。
- 招待状より前に、自分の口で伝える(電話でもメッセージでも構いません)
- 「家族だけでやることにした」と、決めた事実だけを伝える
- 理由を長く説明しない。説明が長いほど、言い訳に聞こえます
- 式のあとに会う約束を、その場で一つ入れる
四つ目がいちばん効きます。「呼ばれなかった」ではなく「別の日に会う」に変わるからです。
親と意見が割れたときの順番
うちにいちばん多いご相談が、これです。ご本人たちは決まっているのに、親御さんが納得していない。この場合、先に人数の話をしないでください。
先に聞くこと
親御さんが気にしているのは、たいてい人数ではありません。「親戚に説明できない」「あの人に義理を欠く」の二つです。気にしているのが誰なのか、名前を聞いてください。 三人か四人の名前が出てきます。
その三人だけを呼ぶ、という案が作れれば、二十人以内に収まったまま話がまとまります。うちで実際にいちばん多い着地です。
やらないほうがいいこと
- 「今どきはこうだから」と一般論で押す(人数の話に戻ってしまいます)
- おふたりのどちらかだけが説明に行く(決めたのは二人だと伝わりません)
まとめ
呼ぶ人は、人数ではなく名前で決まります。紙に書いて、丸をつけて、数える。三十分で終わります。そのあとで、呼ばない人には自分の口で先に伝える。順番はこれだけです。
うちのお式は二十人が上限です。理由は私たちについてに書きました。ご相談の段階で人数が決まっていなくても、まったく構いません。
よくいただく質問
親が納得してくれません どうすればいいですか
人数ではなく、親御さんが気にしている方の名前を聞いてください。三、四人の名前が出れば、その方だけを呼ぶ案で収まることが多いです。
職場の人は呼ぶべきですか
決まりはありません。呼ばない場合は、招待状より前にご自分の口で伝え、式のあとに会う約束を一つ入れておくと角が立ちません。