一枚の紙に 家族の時間をあずかる
「ひとひら」は、一枚の写真紙のことです。
花びらのように薄くて、風が吹けば飛んでいってしまう紙。でもそこには、その日の声も、支度の手も、家族がやっと同じ場所に揃った空気も、まるごと入っています。
写真は、散らばった時間が一枚に集まったもの。ばらばらに流れていた家族の時間が、写真館という場所でひとつに集まって、一枚の紙になる。それを何十年もあずかれることが、この仕事のいちばんの誇りです。
大切にしている三つのこと
まず 話す
撮りたい形を決める前に、誰とどんな日を残したいかを聞きます。
その人のペースを待つ
笑顔や姿勢を急かさず、いつもの空気が戻るまで待ちます。
一枚に集める
支度も、視線も、手の動きも。その日の記憶ごと一枚に残します。
きれいに並んだ一枚だけが、その日の記憶ではないと考えています。シャッターの前にあった時間も、写真のあとに続いていく時間も、いっしょにあずかる。それが、ひとひら写真館の仕事です。