「気泡が入っているのは不良品ですか」と聞かれることがあります。答えは「どちらもある」です。ごまかしのない線引きの話を書いておきます。
残すと決めた泡
透の青緑のグラスには、細かい泡が無数に入っています。これは重曹を混ぜて、狙って立てた泡です。泡は光をためます。窓辺に置くと、泡の一粒ずつが小さく光って、ガラスの中に天気ができる。あれは偶然ではなく、配合表に書いてある泡です。
割ると決めた泡
一方で、狙っていない場所に大きな泡がまぎれることがあります。巻き取りのときに空気を抱き込んだ泡です。これは検品で落とします。見た目の問題だけではなくて、泡の周りはガラスが薄くなるので、長く使ううちにそこから欠けることがあるからです。
「味があるから、いいじゃないですか」と言ってくださる方もいます。ありがたいです。でも、割れる可能性を知っていて売るのは、内訳カードを付けている工房のやることではないと思っています。
線引きは、配合表に書いてある
つまりこういうことです。配合表にある泡は意匠、ない泡は欠点。棚に並んだ泡は、すべて「残すと決めた泡」です。
店頭で、泡のグラスを光にかざしてみてください。金・土・日、炉に火が入っています。場所と時間は 工房のこと に書いてあります。

