完成写真に写らないもの
住宅の写真に写るのは、たいてい仕上がった表面です。床、壁、造作、照明。けれど家の寿命を決めているのは、そのどれでもありません。
下地、断熱、防水、金物。工事の途中でしか見えず、竣工したら二度と目に入らない場所です。ここを詰めておかないと、十年後に必ずどこかで返ってきます。
見えなくなる場所ほど、あとから直せない。
建方の日に決まること
柱が立ち、梁が架かり、棟が上がる。この数日で、家の骨格はほぼ決まります。図面ではじめて背丈を持つ日でもあります。
この日にその場にいるかどうかで、その後が変わります。図面と現場が食い違うことは必ず起きます。小さな食い違いのうちに気づけば、直すのは一日で済みます。
通うことが仕事
監理は、図面どおりに建っているかを見に行く仕事です。だから通えない距離の仕事はお受けしていません。
写真を送ってもらえば済むと思われることがありますが、写真は撮った人が見た場所しか写りません。