窓は、面積ではありません
打ち合わせで「明るい家にしたい」と言われることがあります。そのとき、窓を大きくすれば解決すると考えるのは、少し早い。
窓は光の入り口ですが、同時に熱の出入り口でもあります。南に大きく取れば冬は暖かく、夏は暑い。西に取れば、夕方に容赦なく差し込みます。面積の話をする前に、いつ、どこに、どんな光が欲しいのかを決める必要があります。
朝、光がどこから入るか。それが決まってから、壁の位置を決めます。
時間割から決める
だからはじめに、一日の時間割を伺います。何時に起きて、どこで顔を洗って、どこで朝ごはんを食べるか。その時間、太陽はどのあたりにいるか。
朝いちばんに立つ場所に東の光が入れば、それだけで一日の始まりが変わります。逆に、夜しか使わない部屋に大きな南窓を開けても、その光を受け取る人はいません。
季節を二度見る
可能なら、敷地には二度伺います。夏に見た敷地と冬に見た敷地は、別の場所のように見えることがあります。隣の家の影の落ち方、風の抜け方、道路からの視線。
一度で決めないほうが、あとで直すより早い。これは設計に限った話ではないと思います。